電線地中化:
日本は無電柱化後進国
海外との比較とデメリット
日本では当たり前にあるため気にならない人もいるようですが、イギリスに長く住む私がたまに日本に帰ると気になって仕方がないものがあります。
それが、日本の空を覆う電線と道路や歩道をふさぐ電柱です。
田舎だけでなく都会でも、一見おしゃれな通りでも電柱と電線が目に付くばかりでなく、狭い通りなど歩道を遮って邪魔になって仕方がありません。
景観や快適さだけでなく災害時の安全性にも関わります。
毎年のように訪れる大きな台風被害で被災地の電柱が軒並み倒れていた写真はショッキングです。
そのうえ、その後何日も、時には何週間も、停電が続くこともしょっちゅうです。
イギリスなど、欧米諸国では電線がほとんど地下に埋めてあるので、暴風などの自然災害が起こっても、こういうことがありません。
日本と違って大きな地震や台風がないイギリスですが、都心部だけでなく郊外の住宅街でも電線は地下に埋めてあります。
そのため、数年に一度の暴風被害があっても、それで停電になることはほとんどありません。
それに比べ、地震や台風など自然災害の多い日本で、どうしていまだに電柱が幅を利かせているのでしょうか。
欧米諸国やほかのアジア諸国ではどういう状況になっているのでしょうか。
この講座では無電柱化(電線地下化)について国際比較をし、電柱のメリットとデメリットを考えます。
そのうえで、無電柱化を進めるための具体的な方法をも見ていきます。
【復習クイズ】
それぞれのレッスンの後に復習のためのかんたんクイズを加えました。
レッスンの内容を理解したかどうかをチェックしてみましょう。
【文書・ビデオ・音声教材】
この講座はテキスト文書で読むこともできますが、それをまとめたビデオも用意しています。
ビデオはスライドと音声でレッスン内容を説明していますので、ビデオとしても音声だけでもご利用になれます。
お好きな方法で読んだり見たり聞いたりしてください。
講座カリキュラム
【パワーポイント資料付き】
レッスンには講座内容のポイントをまとめたパワーポイントのスライドファイルが添付されています。
このスライドを使ってご自分の学習用に役立てることもできるし、グループ学習やプレゼンテーションのために使うこともできます。
ダウンロードして、ご自由にご利用ください。
講師紹介
グローバルリサーチ代表:鍋島紀美代
英国王立都市計画協会会員
Kimiyo Nabeshima MTP
MRTPI Member of Royal Town Planning Institute
University of Manchester Town & Country Planning (BA Hons)
University of Manchester Master of Town Planning (MTP)
Chartered Town Plannerとして
16年間複数のイギリス地方自治体に勤務
現在はコンサルタント、リサーチ、著述・講演活動
主な実績
- イギリス都市計画許可申請業務
- 環境再開発プロジェクトマネージャー
- 市街地再開発プロジェクトマネージャー
- 地方都市衰退地域における再開発プロジェクト(英政府地方開発公社/欧州連合/市予算資金調達、プロジェクト開発、用地購入管理全般)
- 都市景観整備、ブランディング
- 都市計画・アーバンデザイン提言活動(自治体、NGO、企業、一般民対象)
- 地方市街地デザインガイド作成、講演・講座
- 英地方市街地店舗改善奨励金プログラム開発、実施
- 英政府/公社/欧州連合/市予算の資金調達、プロジェクト開発、入札・契約、実行管理、委員会運営、NGO及び民間との連携
- 英地方自治体ワークライフバランス推進委員会実行委員
- 日本の顧客対象リサーチ、ヒアリング、情報提供、調査研究報告書作成
- 日本人向け英・欧州都市計画・地方活性化視察ツアー計画策定、現地ガイド、報告書作成
- 日本の自治体・NGO・一般民向け講演・講座(都市計画、地方創生、地域活性化、ワークライフバランス、女性の働き方や推進策、少子化解消、一極集中是正、観光観光政策など)
- 内閣府地方創生推進室地域未来構想20オープンラボ専門家