Introduction
1.ガーデニングマスター講座 Introduction
イギリス人はみんな庭好きなのではないかと思うほど、ガーデニングに精を出す人が多く、国民的なホビーとなっています。
お屋敷では庭師を雇っていますが、普通の家ではみんな自分で世話をしているし、それも楽しんでやっている人がほとんど。
小さなテラスハウス(長屋)でも前庭があって、高い塀がなく、きれいに刈られた芝生、四季折々の花が咲く花壇、高さを演出する木や冬でも緑を保つ常緑の低木などがよく見えて、道行く人の目を楽しませます。
いざ、イギリスで自分の家を買って庭を持つようになった時、それまで庭のことをほとんど知らなかった私は、このような、よその人の普通の庭から学ぶことがとても多かったのです。
その他、ランドスケープデザインを学んだり、ガーデニング講座を受講したり、イギリス全国各地で公開されている庭を見に行ったりして、ガーデニングについての知識を得てきました。
そして、それにもまして、自分の庭をデザインし、植栽を計画し、自分の手で植物を育てることで得た30年の経験は何にもまして代えがたいものです。
種をまいたり苗を買って植えて育て、剪定、株分け、移植、除草など、庭仕事は終わりがありませんが、手をかけただけ、そのごほうびは格別です。
きっとあなたも同じような思いをもっているのではないかと思います。
そんなあなたに、ガーデニングを本格的に学ぶための講座を用意しました。
'The love of gardening is a seed that once sown never dies.' Getrude Jekyll
「ガーデニングへの愛は、一度蒔いたら決して枯れることのない種」 ガートルード・ジーキル
2.この講座はどんなものなのか
このガーデニングマスター講座はどんなものなのでしょうか。
簡単にいうと、オンラインで自分が好きな時間に好きな場所で何度でも学べる「オンデマンド」式の講座です。
スマホでも、PCでも、タブレットでも、自分が好きな時に画像や動画を視聴したり、テキストを読んだりして学ぶことができます。
移動や家事の合間にイヤフォンで耳だけで聞くこともできるので、私なら、大好きな庭仕事をしながら、特に草取りなどの単純作業の合間に聞いてしまうと思います。
(これをやってiPodを庭に落としてなくしてしまったことはヒミツです。こういうことになっても当方は責任がとれません。)
ガーデニングなのだから画像や動画で確認することも大切ですが、耳からの情報だけでもかなりのことが学べます。
イギリスBBCラジオに「Gardeners’ Question Time」という1947年から続く長寿番組があるのですが、インターネットがなかった時代に、私はこれを聞きながら庭仕事をしていたものです。
忙しい毎日、暇さえあればガーデニングをしたいと思う人にも、ながら聞きでもガーデニングについて学習できるようなカリキュラムになっています。
ガーデニングについて必要な知識情報を体型的に構成し、1週間ずつ1レッスンに分け、6か月で計24レッスンをお届けします。
時間がある人は、好きな時間に、レッスン内容を何度でも視聴して復習することができます。
なので、受講が終わるころにはガーデニングについてのすべての知識がしっかりと身についているはずです。
カリキュラム内容ですが、毎月下記6つのセクションが順番に提供されます。
ガーデニングについての基礎知識から始まり、実践的な情報やスキルを学び、さらに、自らがガーデニングのプロとしてキャリアを身につけるための学習がすべて含まれています。
- ガーデニングの概要と基本知識
- ガーデンの基礎概念とデザイン原則
- ガーデンメンテナンスと管理
- デザインの実践スキル
- プロになるための知識とスキル
- ガーデニングプロとしての実践
レッスン毎の内容については、講座案内ページに「講座カリキュラム」があるので、参考にしてください。
もし、レッスン内容について疑問点があれば、いつでもチャットやメールで講師に質問ができます。
そして、隔月1回、希望者に講師との個別セッションも提供しているので、受講生それぞれの課題や相談を直接、講師にしていただくことも可能です。
’Gardening is learning, learning, learning. That's the fun of it. You're always learning.’ Helen Mirren
「ガーデニングとは、学ぶこと、学ぶこと、学ぶこと。 それが楽しい。 常に学び続けることができるから。 」 ヘレン・ミレン
3.講座を作った理由
このガーデニングマスター講座をどうして作ったのかについて、お話します。
わたしはイギリスで30年以上ガーデニングをしています。
自分が住んでいた家、借りていた庭付きアパート、学生時代にほかの学生とシェアしていた家の庭も加えると、合計6つの「自分の庭」をデザインし、庭仕事もしてきました。
また、知り合いの高齢者のお宅の庭仕事をお手伝いしたり、頼まれてイギリスで友人の庭のデザインをしたり、日本に一時帰国した時にも、家族や友人、知り合いの庭のデザインをしたり植栽のアドヴァイスをしたりしてきました。
そのうち、お手伝いした人の中から、もっときちんとガーデニングについて学びたいという要望を何度も聞いてきたのです。
日本では、ガーデニングについて学ぼうと思っても、本や雑誌、ウエブサイトなどで断片的な知識しか得られないし、「ほんもの」のイギリスの庭を見ることはできません。
ガーデニングというと、今でも、一年草や球根で作るカラフルな寄せ植えやハンギングバスケットで終わっている感もあったりします。
日本にも英国式の庭を作っているプロの方もいらっしゃるし、ガーデニング講座を受けられる機会もあるけれど、近所に住んでいない限り、誰でも行けるわけではありません。
それに、1日だけの講座で学べることは限られていて、その時限りとなってしまうのももったいないことです。
だから、オンラインでどこにいてもいつでも好きな時間にガーデニングについて体系的に学べる本格的な講座を作ることにしたのです。
イギリス好きで、何年か前にイングリッシュガーデンを見るためにイギリスに旅行に来たという方からも、現地で見たイギリスの庭が忘れられないので、ぜひその作り方を教えてほしいと熱心に頼まれました。
わたしも、しばらく前はイギリスガーデンツアーを企画して、イギリス各地の有名なお庭、公開されているプライヴェート・ガーデンに日本からのお客様をお連れすることもありました。
けれどもコロナ以降、日本からの海外旅行が難しくなり、最近ようやくそれができるようになりました。
とはいえ、航空運賃も高くなり、円安もあいまって、海外旅行はことのほかハードルが高くなってしまったようです。
イングリッシュガーデンは歴史も長いですが、ガーデニングのトレンドは毎年変わり続けていて、今の潮流や新しいプラント品種の情報などについてはアップデートも必要です。
RHS(Royal Horticultural Society/英国王立園芸協会)が着々と準備を進めていた5番目の庭園 Bridgewater Garden(ブリッジウォーター・ガーデン)もコロナ禍にオープンし、私は今年になって初めて見に行きました。
マスター・プランを設計したデザイナー、トム・スチュアート・スミスらしい、ナチュラルでダイナミックな庭になっていて、持続可能性や生物多様性などのテーマが感じられる、イマドキの潮流を見ることができました。
(この時のヴィデオをこちらにアップしているので、よかったらごらんください)
イギリスにはこのように美しい庭が各地にたくさんあるので、また来年あたり、ガーデンツアーの企画もしたいと考えています。
でも、イギリスまでは行けないという方がほとんどですよね。
それなら、日本にいながらイギリスからお届けするガーデニング講座で学んでみませんか。
受講生には、来年企画する予定のイギリスガーデンツアーにも、優待枠を提供するつもりです。
’There can be no other occupation like gardening in which, if you were to creep up behind someone at their work, you would find them smiling.’ Mirabel Osler
「仕事をしている人の後ろに忍び寄って、その人が笑みをうかべているのを見つけるような職業は、ガーデニングの他にはないだろう。」 ミラベル・オスラー
4.受講することで、何が得られるのか
このガーデニングマスター講座を受講することで、何が得られるのかについてお話します。
この講座に興味をもってくださっている人は様々だと思います。
ガーデニングの初心者で、これから自分の庭をイングリッシュガーデン風にしたい
ガーデニングが趣味で、ずっと楽しんでいるけど、本格的に学びたい
ガーデン関係の仕事をしていて、キャリアアップにつなげたい
ガーデニングを教えたり、イングリッシュガーデンをデザインするような仕事をしたい
共通しているのは、ガーデン好きであり、その中でも、特にイギリス風のガーデニングに興味があるということでしょうか。
わたしもそうです。
わたしは本業が都市計画で、これまで生計を支えるための仕事はそちらが専門だったのですが、そのかたわら、趣味でガーデニングをずっと続けていました。
好きなことなので、別にそれで食べていこうとは思っていませんでした。
でも、ガーデニングは奥が深く、デザインも歴史も、植物や土についての学習も調べれば調べるほどはまってしまいます。
それで、さまざまな講座を受講したり、書物やオンライン情報で調べたり、実際にイギリス各地の庭を訪問して自分の目で確かめたりしてきました。
そして、そのような知識と経験が積み重なって、人からアドヴァイスを求められたり、ガーデンデザインを頼まれたり、庭仕事を請け負ってほしいと言われたりし始めたのです。
イギリスでもそうですが、たまに日本に帰った時なども、個人だけでなく、民間企業からもそういう要望がありました。
とはいえ、日本にはいつも短い期間しか滞在しないので、わたしができることは限られています。
でも、こういうガーデニングの本物の知識を身につけた人がいるなら、日本では、そういうスキルの需要がかなりあるということもわかってきました。
この講座を受講することで得られるものは個人の趣味の範囲から、キャリアアップや仕事に役立つことまで幅広いもの。
それを、基礎的な知識・技術から始まり、段階的にプロとなるためのスキル習得まで網羅した、包括的なカリキュラムになっています。
なので、この講座を段階的に学ぶことで:
- ガーデニングについての基礎知識がすべて身につく
- 英国風ガーデンを自分でデザインすることができる
- ガーデンの管理、メンテナンスのスキルが身につく
- 自分のイングリッシュガーデンをSNSなどで発信できる
- 他の人の庭をイングリッシュガーデンに生まれ変わらせる
- ヴォランティアの緑化活動などでガーデニングスキルを活かせる
- イングリッシュガーデンのプロになるための知識が身につく
- ガーデニングを他の人に教えるためのスキルが学べる
といったスキルや知識が身につきます。
もちろん、ガーデニングは頭に入る知識だけではなく、実際に自分の手で庭をデザインしたり、その土地にあった植物やハードランドスケープを選んだり、植栽の植え付けからメインテナンスまで、プラクティカルな実践があって初めて成り立つものです。
それについては、ご自分が手にかける庭がある土地を知り、それぞれに最適な方法で実践をしていただく必要があります。
けれども、そのために必要となる知識やスキルはこの講座を受講することですべて身につきます。
あとはあなたが実行にうつすだけ。
どうぞ、あなただけのガーデンをつくってください。
そして、それを他にも広めることができる人を一人でも多く育てたいと思っています。
’To plant a garden is to believe in tomorrow.´ Audrey Hepburn
「庭を植えることは、明日を信じること」 オードリー・ヘプバーン
ガーデニングマスター講座スケジュール
こちらにスケジュールの一例を示しますが、毎月日付は変わっていきますので、ご自分の開始月のスケジュールを参考にしてください。
原則として開始月の最初の月曜日がスタート、1週間に1レッスンx24回の構成で、約6か月で終了予定です。
1か月に4レッスンのスケジュールで進んでいき、4レッスン終わるごとに1週間(1回)お休みをもうけています。
これは、学習に遅れをとっている人がキャッチアップできるためで、順調に進んでいる人は、復習の機会として利用してください。
原則として、毎月最初の月曜日が講座開始の日となります。その週のレッスンの教材リンクを月曜朝までにお届けします。
教材は動画、音声、テキストで提供しますので、ご自分に合った方法で学習してください。ご自分の好きな時間に、いつでもどこでも何度でも学習できるオンデマンド形式となっています。
もし学習が遅れても、一括払いの場合はあとからまとめて学習することも可能です。月課金の場合は、サブスクリプションとなりますので、お支払いから1か月間まで教材にアクセスできます。