「イギリス人の家はその人の城である(An Englishman's house is his castle.)」とよく言われます。
これは、豪邸ではなくても自分の家をことのほか大切にするイギリス人を表しています。
住むところに思い入れが深いイギリス人はどんな家に住んでいるのでしょうか。
イギリスでは家に対する考え方が日本とは違うところがあります。
例えば、日本人の多くは新築好きです。
なので、家は建てたり買ったりしたら、その日から減価償却が始まります。車のようなものですね。
けれども、イギリスでは一般的に古い家のほうが好まれます。不動産市場は新築が少なく、中古物件の売買がほとんどです。
築100年以上経ったヴィクトリア朝時代の建築物が特に人気となっています。
他の欧州諸国と比べると持ち家志向も高いほうです。若い人でも結婚したり子供ができたりするとマイホーム購入を希望する人が多いのです。
その背景には、イギリスでは一般的に家は値上がりし続けるため、資産となることがあります。
この講座では、こうしたイギリス人の住居に関する考え方やライフスタイルに応じた住居の選び方について紹介します。
そして、所有様式や建築様式による、異なる種類の住居についてみていきます。
この講座を受講することで、イギリスの都市計画、住宅政策、不動産などを語るうえで欠かせない、住宅についての基礎知識が身に付きます。
この講座は次のレッスンからできています。
Lesson 1 イギリス人の住宅に関する考え方
Lesson 2 所有形態による住宅の種類
Lesson 3 建築形態による住宅の種類
Lesson 4 人生ステージによる住宅の変遷
Lesson 5 イギリスの住宅課題
まとめ
【復習クイズ】
それぞれのレッスンの後に復習のためのかんたんクイズを加えました。
レッスンの内容を理解したかどうかをチェックしてみましょう。
【文書・ビデオ・音声教材】
この講座はテキスト文書で読むこともできますが、それをまとめたビデオも用意しています。
(カリキュラムの最後をごらんください。)
ビデオはスライドと音声でレッスン内容を説明していますので、ビデオとしても音声だけでもご利用になれます。
お好きな方法で読んだり見たり聞いたりしてください。
講座カリキュラム
【パワーポイント資料付き】
レッスンには講座内容のポイントをまとめたパワーポイントのスライドファイルが添付されています。
このスライドを使ってご自分の学習用に役立てることもできるし、グループ学習やプレゼンテーションのために使うこともできます。
ダウンロードして、ご自由にご利用ください。
講師紹介
グローバルリサーチ代表:鍋島紀美代
英国王立都市計画協会会員
Kimiyo Nabeshima MTP
MRTPI Member of Royal Town Planning Institute
University of Manchester Town & Country Planning (BA Hons)
University of Manchester Master of Town Planning (MTP)
Chartered Town Plannerとして
16年間複数のイギリス地方自治体に勤務
現在はコンサルタント、リサーチ、著述・講演活動
主な実績
- イギリス都市計画許可申請業務
- 環境再開発プロジェクトマネージャー
- 市街地再開発プロジェクトマネージャー
- 地方都市衰退地域における再開発プロジェクト(英政府地方開発公社/欧州連合/市予算資金調達、プロジェクト開発、用地購入管理全般)
- 都市景観整備、ブランディング
- 都市計画・アーバンデザイン提言活動(自治体、NGO、企業、一般民対象)
- 地方市街地デザインガイド作成、講演・講座
- 英地方市街地店舗改善奨励金プログラム開発、実施
- 英政府/公社/欧州連合/市予算の資金調達、プロジェクト開発、入札・契約、実行管理、委員会運営、NGO及び民間との連携
- 英地方自治体ワークライフバランス推進委員会実行委員
- 日本の顧客対象リサーチ、ヒアリング、情報提供、調査研究報告書作成
- 日本人向け英・欧州都市計画・地方活性化視察ツアー計画策定、現地ガイド、報告書作成
- 日本の自治体・NGO・一般民向け講演・講座(都市計画、地方創生、地域活性化、ワークライフバランス、女性の働き方や推進策、少子化解消、一極集中是正、観光観光政策など)
- 内閣府地方創生推進室地域未来構想20オープンラボ専門家